報告*5/21(木)「ほんとうにいいの?集団的自衛権」(埼玉会館)

どりあんさんのコメントを一部編集して載せます。

会場に着いたのが遅くなってしまいましたが、始まる前から熱気ムンムン。

 とても忙しくて無理して行ったけど、高遠さんのお話は、やっぱり生の声を聞けて良かったです。


*弁護士会の方

 

・国家主義の横暴に対して、今、9条を手放すわけにはいかない

・集団的自衛権は9条に反するもの

・若い人により、理解してもらいたい

 

*高遠菜穂子さん

 

イラク戦争が始まってすぐに現地の病院でボアンティア活動を始めたそうです。

何故ISが、こんなに勢力を伸ばしたか?

イラク戦争にさかのぼります。アメリカ兵が刑務所でイラク人を暴行したり、屈辱したりした記憶がありますね?

その後、イラク政府に代わっても、屈辱のやり方は変わらなかったそうで、ISの構想はこの時に刑務所で練られていたそうです。

「イラク政府」と言っても、シーア派であり、「対テロ掃討」と言いながら、スンニ派狩りをしていて、略奪をしているそうです。

国際社会は、これをイラクの内戦と言って、見て見ぬふり。

イラク政府はやりたい放題。ISは、「イラク政府がやってることと同じことをするだけ」と、勢力を拡大していった。

 

*長谷部貴俊さん(国際ボランティア活動)

 

アフガニスタンで支援をしていらっしゃいます。

米ソの勢力拡大の思惑の中で、戦争になり、今も内戦状態が続く。

外国兵が来て、一般人と武力勢力との区別がつかず、誰でもかまわず討ってしまう。

武力での支援はいらない。

「武器を持たない支援」で、現地の長老の信頼を得、解決にあたっている。アフガンの人は、9条を知らないが、日本が被爆国であり、そこから平和国家を築いていると思っている。武力支援をすることは、日本のイメージを変えること。

「クラッシュ&ビルド」(戦争で破壊しておいて、その国が復興の建設をする)はもってのほか。

日本は「中立の立ち位置」を使って、紛争解決にあたるべき。

 

*柳沢協二さん(元内閣官房副長官補)

 

4月に決まった「日米防衛ガイドライン」で、日本はアメリカの言いなりになってしまった。

日本が今まで戦争をしなかったのは、9条のおかげだけではなく、集団的自衛権がなかったから。70年間の平和の証明である。

 

*総括

 

・中東の人は「日本は平和国家」だと思っている。

 武器を持つことで、日本に不信感を抱いている。

 武力支援を望んでいない。

 

・メディアの委縮があるが、今は「情報鎖国」

 世界の情報を、なるべく英語で聞くこと

 日本語に訳した時点で、削られたところがある。

 

・日本の安全のために、「専守防衛(自ら進んで敵をつくらない)」

 が必要。

 

・「戦争をしない国」だけでなく、「戦争を止める国」になること。

 日本のできる役割は、中立国として、和解を取り持つこと。

 

・たとえば、全国の9条の会が、国連に「イラクの人権侵害」などを

 一斉に訴えたら、イラクを動かせた。

 

・今、小さなグループでも、個人でもドンドン声を上げることが

 大切であり、世の中を動かすことになる。

 

でも、やっぱ、浦スタでいいんじゃん?

みんな、ガンバ!

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コメント: 1
  • #1

    どりあん (金曜日, 22 5月 2015 23:32)

    管理人さん、いつも素早く、スッキリ、ありがとうございます

    内容が目一杯、充実しすぎて頭からあふれ出そうだったので、こぼれる前にコメントに書きました

    感想は、まず、埼玉弁護士会の本気ブリ
    半端じゃないですよ
    竪さんからも、再三お話はありましたが、
    「ここで何とか暴走を止めないとっ!」
    という鬼気迫るパワーが会場中に渦巻いていました

    高遠さんからの、
    「日本の報道と現地の状況は全く違う。日本でこんなに平和のために頑張っている人がいることは報道されず、国際的にメディアに出てくるのは、アベちゃんの吠えてる顔ばっかり。日本のイメージが変わってきている。」
    という指摘
    日本のトップはどう思ってるんだろうか?

    でも、中東の人が本当に必要としている日本の立ち位置は、
    『武器を持たない、中立国としての和解をサポートする立場』
    であると、現地に行っている人から聞けたこと、とっても心強いものでした

    これからの私たちの活動に、ほんの少しプレゼントをいただいたような気持になりました