絵本「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」


世界でいちばん貧しい

大統領のスピーチ

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コメント欄でケンちゃんが紹介してくれた元ウルグアイ大統領、ムヒカ氏のブラジルのリオでの国際会議でのスピーチの絵本。

以下ケンちゃんのコメントを転載します。

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最近、巷でかなり評判の元ウルグアイ大統領、ムヒカ氏のブラジルのリオでの国際会議でのスピーチ。 絵本「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」


人より豊かになるために、情け容赦のない競争を繰り広げる世界にいながら、『心を一つに、みんな一緒に』などという話ができるのでしょうか。

誰もがもっているはずの、家族や友人や他人を思いやる気持ちは、何処に行ってしまったのでしょうか。


私たちの挑戦しなくてはならない壁は、とてつもなく巨大です。

目の前にある危機は地球環境の危機ではなく、私たちの生き方の危機です。人間は、今や自分たちが生きるために作った仕組みをうまく使いこなすことができず、むしろその仕組みによって危機に陥ったのです。


私たちは発展するためにこの世に生れてきたのではありません。

この惑星に、幸せになろうと思って生まれてきたのです。

そして、命よりも大事なものはありません。命は基本的なものです。


しかし、必要以上に物を手に入れようと働きづめに働いたために、早々に命が尽きてしまったら?

古代の賢人エピクロスやセネカ、そしてアイマラ民族は、次のように言いました。

『貧乏とは、少ししか持っていないことではなく、限りなく多くを必要とし、もっともっとと欲しがることである』

この言葉は、人間にとって何が大切かを教えています。


ムヒカ大統領は、質素な背広にネクタイなしのシャツ姿。(ネクタイ大嫌い)。給料の90%を貧しい人のために寄付し、大統領の公邸には住まず、町から離れた農場で、奥さんと障害のある犬と暮らしている。

花や野菜をつくり、運転手つきの立派な車に乗る代わりに古びた愛車を自分で運転して仕事に向かった。

ウルグアイの人々は親しみを込めて『ペペ』と呼んでいる。ウルグアイが軍政時代、ぺぺは左翼ゲリラで、13年間刑務所に入れられていた。


彼はまた、こうも言う。


お金があまりに好きな人たちには、政治の世界から出て行ってもらう必要があるのです。彼らは政治の世界では危険です。お金が大好きな人はビジネスや商売のために身を捧げ、富を増やそうとするものです。しかし政治とは、すべての人の幸福を求める闘いなのです。


いくら人間の出来が違うとはいえ、口を開けば、「経済、経済」「世界で一番企業が活動しやすい日本」とほざくABEちゃん。 何たる違い。何たる不幸。


でもこういう本が注目を浴びるのは、本物の政治家を望む人が多くなってきたーということなのでしょう。