3/21(土)寅次郎、宮城・南三陸ボランティアだより

 ボランティアセンターを挟んだ二つの小山は

平らに削られ住宅地に造成されています。

削り取られた土は旧市街に運ばれてかさ上げの土になります。

旧市街には10~15メートルの台地があちこちに出来ています。

復興するためには、取り敢えず大地がなければ始まりません。

今だ南三陸町はその大地を造っている段階です。


こちらにいる間朝は、ほぼ毎日つがいのカラスの声で目覚めました。

小山の消失とともにテリトリーをうしなったカラスたちです。


時がたつにつれ解決する問題もあれば、

新たな問題が発生することもあります。

楽観的になるわけにはいきませんが、

私は東北人と日本の一般人の底力を信じています。

明日の夜行バスで埼玉に帰ります。

スタンディングの仲間たちにあうのが楽しみです。


スタンディングが尊いのは、

正義と真実の旗を持っているからではない。

頭とハートと手と足で

ものを考えようとする仲間の集まりだからだ

と、柴又帝釈天のお師匠さんがいつも言っております。


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コメント: 1
  • #1

    どりあん (日曜日, 22 3月 2015 00:10)

    寅さん、お疲れ様でした

    震災直後はみんな
    「高い堤防を造らなきゃ」とか
    「海辺をもっと高くすればいい」とか言ってましたが、
    時が経って冷静になってみると、
    「高い堤防じゃ海が見えない」こと、
    「広大な土地に土を入れるには相当な時間がかかる」こと
    に気が付きましたね

    津波によって海岸が壊されたけど、今度は人が山を壊してるんですね
    人も動物も魚も虫も木も、すべての命は同じだと思っている私としては、何が正解なのかわかりません

    日本には昔から八百万の神と、妖怪がいるんですよね
    現代人は、おごりすぎなんじゃないのかな?
    自然の中に入ると、人なんかチッポケで全くかなわないことを実感します
    自然の驚異を受け止め、感謝し、力をいただくという気持ちにならないと、またひどい目に合わされるような気がします