【スピーチ全文掲載】SEALDsKANSAIともかさん「安倍総理。民主主義が生きている限り、私たちはあなたを権力の座から引きずり下ろす権利がある。私たちは来年、戦後71年目を無事に迎えるでしょう」
IWJ Independent Web Journal -
こんばんは、今日はわたし、本当に腹がたってここにきました。
国民の過半数が反対しているなかで、これを無理やり通したという事実は、紛れもなく独裁です。
だけど、わたし、今この景色に本当に希望を感じてます。
大阪駅がこんなに人で埋め尽くされているのを見るのは、わたし、初めてです。この国が独裁を許すのか、民主主義を守りぬくのかは、今わたしたちの声にかかっています。
先日、安倍首相は、インターネット番組の中で、こういう例を上げていました。『喧嘩が強くて、いつも自分を守ってくれている友達の麻生くんが、いきなり不良に殴りかかられた時には、一緒に反撃するのは当たり前ですよね』って。ぞーっとしました。
この例えを用いるのであれば、この話の続きはどうなるのでしょう。友達が殴りかかられたからと、一緒に不良に反撃をすれば、不良はもっと多くの仲間を連
れて攻撃をしてくるでしょう。そして暴力の連鎖が生まれ、不必要に周りを巻き込み、関係のない人まで命を落とすことになります。
この例えを用いるのであれば、正解はこうではないでしょうか。
なぜ彼らが不良にならなければならなかったのか。そして、なぜ友達の麻生くんに殴りかかるような真似をしたのか。その背景を知りたいと検証し、暴力の連鎖を防ぐために、国が壊れる社会の構造を変えること。これが国の果たすべき役割です。
この法案を支持する人たち、あなたたちの言うとおり、テロの恐怖が高まっているのは本当です。テロリストたちは、子供は教育を受ける権利も、女性が気高く生きる自由も、そして命さえも奪い続けています。
しかし彼らは生まれつきテロリストだった訳ではありません。なぜ彼らがテロリストになってしまったのか。その原因と責任は、国際社会にもありま す。9.11で、3000人の命が奪われたからといって、アメリカはその後、正義の名のもとに、130万人もの人の命を奪いました。残酷なのはテロリスト だけではありません。
わけの分からない例えで国民を騙し、本質をごまかそうとしても、わたしたちは騙されないし、自分の頭でちゃんと考えて行動します。
日本も守ってもらってばっかりではいけないんだと、戦う勇気を持たなければならないのだと、安倍さんは言っていました。だけどわたしは、海外で人 を殺すことを肯定する勇気なんてありません。かけがえのない自衛隊員の命を、国防にすらならないことのために消費できるほど、わたしは心臓が強くありませ ん。
わたしは、戦争で奪った命を元に戻すことができない。空爆で破壊された街を建て直す力もない。日本の企業が作った武器で子供たちが傷ついても、そ の子たちの未来にわたしは責任を負えない。大切な家族を奪われた悲しみを、わたしはこれっぽっちも癒せない。自分の責任の取れないことを、あの首相のよう に『わたしが責任を持って』とか、『絶対に』とか、『必ずや』とか、威勢のいい言葉にごまかすことなんてできません。
安倍首相、二度と戦争をしないと誓ったこの国の憲法は、あなたの独裁を認めはしない。国民主権も、基本的人権の尊重も、平和主義も守れないようであれば、あなたはもはやこの国の総理大臣ではありません。
民主主義がここに、こうやって生きている限り、わたしたちはあなたを権力の座から引きずり下ろす権利があります。力があります。あなたはこの夏で辞めることになるし、わたしたちは、来年また戦後71年目を無事に迎えることになるでしょう。
安倍首相、今日あなたは、偉大なことを成し遂げたという誇らしい気持ちでいっぱいかもしれません。けれど、そんな束の間の喜びは、この夜、国民の声によって吹き飛ばされることになります。
今日テレビのニュースで、東京の日比谷音楽堂が戦争法案に反対する人でいっぱいになったと見ました。足腰が弱くなったおじいさんやおばあさんが、暑い中わざわざ外に出て、震える声で拳を突き上げて、戦争反対を叫んでいる姿を見ました。
この70年間日本が戦争せずに済んだのは、こういう大人たちがいたからです。ずっとこうやって戦ってきてくれた人達がいたからです。
そして、戦争の悲惨さを知っているあの人達が、ずっとこのようにやり続けてきたのは、紛れもなくわたしたちのためでした。ここで終わらせるわけにはいかないんです。わたしたちは抵抗を続けていくんです。
武力では平和を保つことができなかったという歴史の反省の上に立ち、憲法9条という新しくて、最も賢明な安全保障のあり方を続けていくんです。わ たしは、この国が武力を持たずに平和を保つ新しい国家としてのモデルを、国際社会に示し続けることを信じます。偽りの政治は長くは続きません。
そろそろここで終わりにしましょう。新しい時代を始めましょう。
2015年7月15日、わたしは戦争法案の強行採決に反対します。ありがとうございました。
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寅次郎 (火曜日, 21 7月 2015 08:42)
私は市民活動というこのギョーカイでは若手です
ともかさん言うところの、私の先輩である足腰の弱ったおじいさんやおばあさんがこのギョーカイを支えてきました
携帯でメールを打てるのがやっとこさの先輩たちに、この動画のともかさんの言葉を伝えたいと思っています
ともかさん、じーさんばーさんたちの歴史を評価してくれてありがとう
じいさんばあさんを労わることが出来る若者の力は本物です
私たち若手のGさんBAさんも、本物の知恵を若者から学んでいきたいと思っています
最近の若い奴らは・・・という言葉を発する人で利口な大人に私は出会ったことがありません
65歳になる今日まで
パトラのパパ (火曜日, 21 7月 2015 15:53)
安倍右翼政権は、そもそも、何も知らない若いやつ、政治どころではない仕事に疲れた中年、もはやエネルギーもない、若者に疎まれる老人という分類で国民をなめきり政権運営してきました。
ところがどっこい、若者は勉強もしているし、批判眼も充分備わっています(文科省の陰謀通りに若者は育ってないということ)。また,官製格差で虐げられている多くのサラリーマンは安倍政権に恨みすら抱いています。また老人はエネルギーを持て余しています。
安倍さん、あなたは国民を読み違えましたね。あなたを鼓舞する日本会議を背負ってること、岸の孫という看板を下ろさず政治家になったことが、あなた自身と日本国民の不幸でした。
ここは潔く退くのが大人の判断だと思います。これ以上頑張ると、健全な右翼思想も傷つき、日本国自体が大きなダメージを受けます。
日本が戦後70年培ってきた平和憲法は成熟し、静かに降り積もった雪のごとく広く日本国民の心に行きわたり、日本的平和主義を体現しているはずです。この世界に例のない日本国憲法を壊すのは即刻辞めてください。陳腐な、悪意極まる、ましてやアメリカとの協調という時代錯誤もはなはだしい安保法案で、日本国民を危険にさらすのはどうかやめにしてください。
SEALDsのともかさんよくぞ言ってくれました。SEALDsのみなさん、ほんとにありがとう、皆さんがいれば日本はまだまだ捨てたものではありません。日本にいるのが嫌になるという論調が時々見受けられますが、決してそげなことはアリャーしません。
立派に育った若者たのんまっしぇー。